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<知って得する話し>  〜糖尿病腎症〜

 糖尿病による慢性合併症には細小血管障害と大血管障害があり、細小血管障害には糖尿病神経障害、網膜症、腎症があります。これまで神経障害、網膜症についてお話ししてきました。糖尿病腎症(以下腎症)は,わが国における維持透析(血液透析・腹膜透析)導入の原因疾患の第1 位であり、2010年の新規透析導入37.436名のうち腎症は43.5%を占めています。腎症による透析導入後の生命予後(余命)は不良で、日本透析医学会による全国集計でも、5年生存率は約50% と報告されています。

(1)腎臓の働き
腎臓は、血液をろ過して、体内にできる不用なもの(老廃物)を尿として流し出す役目をしています。毛細血管が球のようになっている糸球体において、血液がろ過され尿のもとになります(図1)。
(2)腎症のメカニズムと病期分類
慢性的な高血糖により糸球体が硬くなり、やがて腎不全に至ります。早期には何の自覚症状もありません。進行すると微量アルブミンが尿に出始め、やがて多量の蛋白がいつも出るようになります。血圧は上がり、浮腫(ふしゅ=むくみ)が起こります。老廃物を尿にして出すことができなくなるため、尿毒症を起こし腎不全に陥ります。腎不全になると血液透析や腹膜透析、腎臓移植などの治療を行わなくては生命を維持できません。腎症は、一般的には10〜15年という比較的長い糖尿病歴の末に発症します。持続性蛋白尿(常に尿に蛋白が出ている状態)を放置すると約6年で腎不全に陥るとされています(図2)
(3)治療と食事
他の合併症と同様に、腎症そのものを治す薬はありません。病期に応じた食事療法や血糖、血圧、脂質をコントロールすることで進行させないことが大切です(図3)。第3期Aまでは厳格な血糖と血圧コントロールにより回復が可能です。食事は、第2期からタンパク質を制限します。腎保護を優先した治療になるため、それまでのカロリー制限が中心の糖尿病食から、減ったエネルギー分を糖質と油分で補う腎臓病食へ変更することになります。第3期Bからは体に必要なタンパク源(筋肉など)がエネルギーとして使われることを防ぐため総カロリーを増やします。蛋白質や塩分、カリウムの制限量は病期により変化します(図4)。 
(看護師・糖尿病療養指導士 伊藤)

<リハビリ通信>  〜脊椎管狭窄症〜

  前回に引き続き腰痛の原因について、今回は脊柱管狭窄症についてお話します。年齢を重ねると腰椎間の椎間板(クッションのようなもの)の弾力が低下し厚さが薄くなります。そのため腰椎間の間隔が狭くなり、腰椎にかかる負担が大きくなり腰椎が変形します。その結果脊髄の通り道である脊柱管が狭くなり神経が圧迫されることによりしびれ、腰痛などの症状が現れます。この状態が脊柱管狭窄症です(図1、2)。
 特徴として間欠性跛行(かんけつせいはこう)と前屈による症状の軽減があります。間欠性跛行とは歩くと症状が悪化し、少し休むとまた歩けるようになる状態のことです。対策は、腹筋とおしりの筋肉を鍛えることです。腹筋とおしりの筋肉を鍛えると骨盤が後ろに傾斜(骨盤後傾)します(図3)。
 その結果腰椎間の間隔が広がり神経の圧迫が緩和されます。前屈で症状が柔らぐのも同じ原理です。腹式呼吸は腹筋を鍛える方法として有用です。腹式呼吸の仕方は、前回(第7号)のリハビリ通信をご覧ください。おしりの筋肉の鍛え方は、(1)上向きに寝て膝を90度に曲げます。(2)腰が反らないようにおしりを持ち上げます。(3)持ち上げたら5秒キープ。(4)ゆっくり降ろしてください。(1)〜(4)を5回繰り返してください。
 日常生活での注意点で特に注意して頂きたいことは、洗濯物を干すときなど高いところに手を伸ばす時に、急激に腰が反って痛めないように足を前後に開いてから手を伸ばすようにしてください。(リハビリ 春崎)